通常の介護保険サービスでは、食事介助や入浴介助などの身体介護と、部屋の掃除や洗濯などの生活援助を主に行います。しかし、気分転換の外出や散歩をする場合や、特別な大掃除などを行う場合などには、介護保険サービスを利用する事ができないのが問題です。そういった、日常生活を送るうえで重要だといえない事は、介護保険外として扱われてしまうため、問題が発生した時に困ってしまう人が多くいます。介護保険外サービスを行ってくれる所もありますが、通常の介護保険サービスよりも費用がかかる事が多いのが難点でしょう。料金は自己負担となるため、お金がない人や節約したい人が利用するのは厳しいです。すでに介護保険サービスを利用している人は、さらなる出費に頭を悩ませてしまうといったケースが少なくありません。
しかし身の回りにある小さな問題事は、専門の会社に頼まずとも、身近な人に協力してもらえば解決できる場合が多いです。困りごとの種類は、基本的に日常生活に関係するささいな問題ばかりであるため、特別な知識を必要としない点が大きいでしょう。問題が起きてから困る事が無いように、あらかじめ身の回りの人に声をかけておく事が大切です。勤めている会社の上司や同僚の理解を得たり、友人や家族、近所の人のサポートを得られるようにすると良いです。初めからプロに頼る選択肢だけを考えていると、料金を払えなくなった時や、自然災害や事故などでサービス会社の人が手伝いに来られなくなった時に困ってしまいます。地域住民や友人など、万が一の時のために助けを借りられる人がいるのが理想的です。